キャラメルボックス「バイ・バイ・ブラックバード」 [キャラメルボックス]
今、新神戸オリエンタル劇場で上演中の、
演劇集団キャラメルボックスのお芝居「バイ・バイ・ブラックバード」。
いろんな人…とりわけ、演劇を観たことのない人に、
ぜひぜひオススメします。
とある病気の流行のため、数年分の記憶を失う人が多数発生。
ここは、現代の東京の、とある学校。
そこは、記憶を失った人が、記憶の年齢別のクラスで、改めて勉強する場所。
ナツカは、16歳のクラスに入った。そこには、他に4人の「16歳」がいた。
「16歳までの記憶しかない」「16歳以降の記憶がない」…そういう人たちの葛藤。
「身近な人が、16歳以降の記憶をなくしてしまった」…周囲の人たちの葛藤。
そして、お互いの、想い…。
切なかったり、温かかったり、いろいろな想いが描かれています。
いろんな人の気持ちに触れてみたり。
自分だったらどうだろう…と考えてみたり。
観終わった後も、いろいろと想像がふくらむ、そんなお芝居です。
観る人によって、共感する人物も違うでしょう。
わかりにくいたとえかもしれませんが、
ストーリーや感情がめまぐるしく変わるお芝居を「ジェットコースター」にたとえるなら、
このお芝居は、「水族館の大水槽のようなお芝居」だと思います。
どの魚を観るも自由。空想で一緒に泳いでみてもいい。
眺めているだけでも、美しかったり、切なかったり。
でも、そんな中で、「おっなんだろう?」と思わせる展開があったりして、
物語が進んでいきます。
美しくもシンプルなタッチで描かれて、人の気持ちがクローズアップされたお芝居。
そして、このお芝居、1度観ると、もう1度観たくなります。
1度めは、セリフを言っている人に注目して観るでしょう。
しかし、2度めは、きっと、
観た人それぞれが注目したいと思う、「誰か」を追いかけて観たくなるはずです。
しかも、追いかける人は、おそらく人それぞれ。
20日の日曜日まで、新神戸オリエンタル劇場で上演中。
詳細はこちら。http://www.caramelbox.com/
ネタバレの感想も書きました、こちらも、近々アップいたします。
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